知っておこう!卓球ルールの基本
イラスト=麻生カイ
【1球目(サービス)】
自分のコートに1回、相手コートに1回バウンドさせればOK!
【2球目(レシーブ)以降】
相手の打球が自分のコートに1回バウンドした後、相手コートにバウンドさせるように打ち返せば返球成功。
以後、交互に返球を繰り返すが、返球に失敗すると相手に1点が入る。
サービスは2本交替で、先に11点を取ると、1ゲームを取ったことになる。
ただし10対10になった時には、2点差がつくまで試合が続く(その間サービスは1本交替)。
1ゲームごとに両選手はコート(エンド)を交代する(=チェンジエンド)。
そして最終ゲームでは、どちらかの選手が5点に達した時点でチェンジエンドする。
全日本卓球では「7ゲームズマッチ」と「5ゲームズマッチ」がある。
それぞれ、4ゲームまたは3ゲーム先取すると勝利!
各ゲーム間には、1分間の休憩が入る。この時間内には、ベンチでアドバイスを受けたり、水分補給もできる。
各ゲームの開始から6ポイントごと(=両競技者の点数の合計が6の倍数の時)、および最終ゲームのチェンジエンド時に、短時間のタオル使用が認められる。
各競技者は1試合に1回、1分以内の「タイムアウト」(休憩)をとることができ、ベンチコーチからのアドバイスを受けることができる。
タイムアウトの要求は、 両手で「T」の字を 示して行う |
各ゲーム開始後、10分経ってもそのゲームが終了しない場合、「促進ル ール」が適用される(両者のスコアの合計が18以上の時は適用されない)。
促進ルールでは、レシーバー(サービスを受ける選手)が13回返球すると、レシーバーのポイントとなる。サービスも1本交替に変更。試合が極端に 長引くことを防ぐためのルールだ。
打ったボールがネット(またはネットを支える支柱)に触れて、相手コートに入った場合を「ネットイン」と呼ぶ。ネットインした場合は正しいリターン(返球)となり、そのままラリーが続く。ただし、サービスがネットインした場合は、ノーカウントでやり直しになる。
打ったボールが台の角、ふち(エッジ)に当たった場合を「エッジボール」と言い、正しいリターンとなる。
ただし、ボールがサイド(側面)に当たった場合はミス(失点)。
ラリー中にフリーハンド(ラケットを持たないほうの手首から先)が台に触れるとミス。
逆に、フリーハンド以外なら、体が台に触れても、台を動かさない限りOK。
ただし、ネットや支柱に体の一部やラケットが触れるとミスになる。
サービスは、サーバー側コートの右半面にボールをバウンドさせ、続いてレシーバー側コートの右半面にバウンドさせる。
ペアを組んだ2人が交互に打つ(A→X→B→Y→A→……の順)。
2本ごとのサービス交替時には、それまでレシーブしていた選手がサービスを出すことになるが、A→X→B→Y→A→……打球の順番は変わらない。
シングルスと同様に、ゲームごと(および最終ゲームのどちらかのペアが5点に達した時)に、両ペアはエンドを交替する。
その際、打球順も変わる。
たとえば1ゲーム目がA→X→B→Y→A→……という順なら、 2ゲーム目はA→Y→B→X→A→……という順になる。
交互に打つという特性上、卓球のダブルスでは右利きと左利きのペアが有利とされる。利き腕が同じペアの場合、基本の立ち位置が同じなので、ラリー中に大きく動かないと選手同士がぶつかりやすいのだが、利き腕が違うと立ち位置が異なるのでプレーしやすい。またダブルスのサービスは常に台の右半面に来るため、右利きよりも左利きのほうがレシーブしやすい。